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Top / 2008 / ブロック2研究会発表題目及び発表の概要

2008

平成20年10日17日
大学英語教育学会(JACET)中国・四国支部会員各位
鳥取県・岡山県英語教育関係者各位
鳥取大学・教職員各位



大学英語教育学会(JACET)
中国・四国支部長
西田 正(広島大学)

鳥取大学・大学教育支援機構
教育センター・外国語部門長
筏津成一

『2008年度岡山・鳥取ブロック研究会のご案内』

さわやかな秋となりましたが、皆様におかれましてはますます御健勝のこととお喜び申し上げます。

このたび、大学英語教育学会(JACET)中国・四国支部と鳥取大学・教育センター(外国語部門)の共催で岡山・鳥取ブロック研究会を下記のように計画致しました。

本研究会は会員のみならず英語教育に関心のある方々に広く開放致しますので、「日本の英語教育の現状」についての活発な意見交換の場となりますよう、多数の皆様の参加をお待ち致します。

1.日 時:11月22日(土)

(1) 受 付:13:00〜13:30

(2) 研究発表:13:30〜15:00

(3) シンポジウム:15:10〜17:00

2.場 所:鳥取大学 共通教育棟 B棟2階 21教室

3.プログラム

研究発表I (13:30 – 14:00)

Reflections on Motivation in the Classroom  
Trevor Sargent (Associate professor :Tottori University)

研究発表II (14:00 – 14:30)

Ethnography and the Educator: How gaining expertise in the classroom can
motivate learners and teachers alike.
Scott Brooks (Part-time lecturer : Tottori University)           

研究発表III (14:30 – 15:00)

日本人の英語学習モチベーションとは何か? 
内田浩樹(鳥取環境大学准教授)

シンポジウム (15:10 - 17:00)

「英語教育の現状を考える −中高大の垣根をこえて−」

  • 司会:筏津成一(鳥取大学教授)
  • パネリスト: 内田浩樹(鳥取環境大学准教授)
  • パネリスト: 鳥越秀和(詫間電波高専教授)
  • パネリスト: 福島卓也(鳥取東高等学校教諭)
  • パネリスト: 佐々木雅人(湖東中学校教諭 )

―― 研究発表およびシンポジウムの概要 ――

研究発表I

[題目]

Reflections on Motivation in the Classroom

[発表]

Trevor Sargent (Tottori-university: Associate professor)

[概要]

The way that the term “motivation” is frequently used when discussing student behavior in the classroom often seems to end up clouding the issue. In this presentation, I will deconstruct this common usage and offer an alternative construction that draws on contemporary psychology and Control Theory. Essentially, this means that it is useful to make a clear distinction between the processes that take between teachers and learners in the classroom on the one hand, and internal psychological processes that take place within individuals on the other. On this basis, I will offer examples of how insights drawn from this new construction can be used to generate practical ways of fostering motivation in the foreign language classroom, at any level.

研究発表II

[題目]

Ethnography and the Educator : How gaining expertise in the classroom can motivate learners and teachers alike

[発表者]

Scott Brooks (Part-time lecturer: Tottori-university)

[概要]

Briefly outlining the reasons for conducting classroom research, the presenter will discuss the positive relationship between the purposeful observing of one’s students and pedagogical development in an EFL context. The presenter will then provide an in-depth perspective of how adopting this approach can benefit teacher-student rapport and foster learner motivation at any level.

研究発表III

[題目]

日本人の英語学習モチベーションとは何か? 

[発表者]

内田浩樹 (鳥取環境大学准教授)

[概要]

日本には他の先進国に見られないほど多くの英語学校が存在し、英語教材となる書籍が書店で占める位置も非常に大きい。一方で、日本人の英語運用能力は依然として向上したと断言するには至っていない。こうした状況の中で、中学校・高等学校・大 学における英語教育は批判され、常に改善を求められ続けてきた。英語教育にあたる人材は、教材の研究開発や、テストの方法、授業実践の改善に尽力しているが、日本人の英語運用能力が、ビジネスセッティングにも耐えうるに至っているとは評価されていない。ヨーロッパ諸国では、英語を自由に使うことができる者が多く、これが特に優れた能力として評価されるほどでもない状況にある。この状況と日本人の英語学習の達成度の差はどこにあるのかを議論することは意義深いことだろう。 異なった言語を母語とする者が社会生活の中で混在し、共通の言語としての英語を用いることができることが必要な状況にあるヨーロッパ諸国、英語をはじめとした外国語を駆使できることが収入に大きな影響を与えるツーリズムに大きく依存したアジア諸国では、英語を習得するモチベーションに多大な差を生んでいることに注目したい。少子化社会を迎え、近い将来日本経済を支えるべく進むであろう外国人の就労緩和の時代には、共通言語としての英語の果たす役割は、格段に高くなるだろうと予想される。日本人英語学習者にモチベーションを与える方法、実践を議論し、シェアしていく契機としたい。

シンポジウム

「英語教育の現状を考える −中高大の垣根をこえて−」

概 要

日本の英語教育に関する論争・政策は枚挙にいとまがない。古くは昭和50年の「渡部・平泉論争」に始まって、近年だけでも「英語公用語論」、「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」(文部科学省)、「小学校における英語教育導入」、「センター試験での英語リスニングの導入」、そして「大学におけるTOEIC導入ブーム」など多岐に渡っている。こうした背景には従来の英語教育に対する根強い国民的な不信感がある。そして英語教育、特に大学レベルに於ける英語教育は、こうした事態を招来したA級戦犯のごとく、各界から痛烈な非難を浴びている。 そうした中で、現在の英語教育が抱える問題点は次のような視点から捉えることが可能である。

(1)

小学校へ英語教育が導入されることを前提として、小、中・高の3つのレベルに於けるそれぞれの英語教育の目標(相互連携も含めて)をどのように設定するか。その際に、受験という桎梏から抜け出すことは可能か。 

(2)

ゆとり教育で基礎学力が著しく低下した生徒・学生を受け入れた高校・大学はそれぞれのレベルに於ける英語教育の水準・独自性をいかに担保するか。

(3)

特に、最終段階にいる大学生の英語の学習動機をいかに維持(あるいは、新たに発見)するか?

本シンポジウムでは、各パネリストからそれぞれの教育現場の実態を踏まえながら、
上記の点について報告を受けた上で、参加者と共に「本音」の意見・情報交換を行
いたいと思います。英語教育関係者のみならず、幅広い分野の方々の参加をお待ち
しております。

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